彼女作り講座

全7講。読んで、課題を1つずつ片づける。読むだけでは何も変わらないので、各講の末尾に「今週の課題」を置いた。

0前提:何を目指すか

「彼女を作る」とは、相手を落とすことではない。お互いが「この人といたい」と思える関係を、双方の合意で始めることである。相手には断る自由があり、こちらにも断られる可能性がある。この前提を外した技術(駆け引き、心理操作、既成事実づくり)は、この講座では扱わない。長続きしないうえに、人を傷つける。

受験期の位置づけ。いまの最優先は入試である。恋愛に勉強時間を削られて第一志望を落とすのは、本末転倒だ。この講座の1〜3講(清潔感・会話・出会いの導線)は、1日10分程度で済み、勉強と衝突しない。4講以降(誘う・告白する)は、入試が見えてから、あるいは合格後に本番を迎えるつもりで準備しておけばよい。大学に入ると出会いの数は一気に増える。それまでに土台を作っておく、という進め方が最も効率が良い。

この講座の評価基準

今週の課題

1第1講 清潔感:最初の3秒で決まる

第一印象のほとんどは、顔の造作ではなく清潔感で決まる。しかも金がほとんどかからず、今日から直せる。まず次の表で現状を確認する。

部位基準
髪寝癖がない。耳と襟にかかりすぎない。フケ・脂のテカリがない。美容院か理髪店で、「清潔感が出る短さ」と頼む(3〜6週ごと)
眉・ひげ眉は形を軽く整える程度。ひげ・鼻毛は朝に確認する
肌洗顔と保湿の2点だけでよい。ニキビは触らない。唇の荒れ止めを持つ
歯・口朝晩の歯みがき。外出前に口臭を気にするなら、ガムかタブレット
手爪は短く、まっすぐ。汚れがない
服サイズが合っている。しわ・毛玉・黄ばみがない。柄やロゴは主張しすぎない。白・黒・紺・グレーで十分
靴・バッグ汚れを拭く。ぼろぼろの靴は服より目立つ
におい制服・上着は定期的に洗う。香水は付けるとしても、ごく薄く。無香の制汗剤で足りる
やらなくてよいこと。高い服、ブランド品、強い香水、盛った髪型。「頑張っている感」が前に出ると、かえって損をする。目標は「手入れされている人」であり、「おしゃれな人」ではない。
今週の課題

2第2講 会話:面白い人より、話しやすい人

面白い話をする必要はない。相手が「この人とは話しやすい」と感じれば十分である。型は3つだけ。

型1 質問して、広げる

相手の答えに、もう一段だけ質問を重ねる。

型2 自分の話を少し足す

質問ばかりだと尋問になる。相手が答えたあとに、自分の同じ話題を一言だけ返す。「自分は中学のときバスケ部だった。膝を痛めてやめたけど」。短く、自慢にならないものを選ぶ。

型3 否定しない

相手の好きなものを笑わない。「へえ、そうなんだ」「どこがいいの?」で受ける。同意できなくても、否定しなくてよい。

目安。相手7:自分3。沈黙は悪くない。焦って埋めようとすると、早口になり、内容も浅くなる。

LINE・メッセージ

今週の課題

3第3講 出会いの導線:会う回数を増やす

好意は、会う回数に比例して育つ。逆に言えば、会わない相手とは何も始まらない。理想の相手を探す前に、「同じ人と何度も自然に会える場所」を持つことが先である。

場所現実的な使い方
学校・クラス席が近い人、委員会、行事。話すきっかけは「プリントを回す」「宿題を聞く」で足りる
塾・自習室同じ時間帯にいる人。挨拶から。自習室では私語を慎み、迷惑をかけない
友人の紹介最も安全で、成功率が高い。「いい人いたら教えて」と、軽く言っておくだけでよい
趣味・イベント音楽、スポーツ、ゲーム、展示。好きなものが同じなら、話題に困らない
大学入学後サークル、ゼミ、語学のクラス。出会いの数は高校の数倍になる。受験期は、ここに備える期間と考える

マッチングアプリは、18歳未満は利用できず、18歳以上でも身元の確認や詐欺・誘い出しの被害に注意が要る。入るなら大学生になってから、運営の信頼性と本人確認を確かめ、初回は昼間の公共の場所で会うこと。

今週の課題

4第4講 誘い方:断りやすい誘いが、成功する誘い

誘いが失敗する最大の理由は、相手が断りにくい、または返事に困る形で投げてしまうことである。コツは3つ。

  1. 具体的にする:「今度ご飯行こう」は返事に困る。「土曜の昼、駅前のカフェでパンケーキ食べない?」なら、可否を返せる。
  2. 軽く、短くする:最初は1〜2時間、昼間、費用の小さいもの。夜、遠出、泊まりは論外である。
  3. 断り道を作る:「無理だったら全然いいよ」を、本心から添える。これで相手は気軽に答えられる。
例文「前に話してたあの映画、今週末にやってるみたい。土曜の午後、一緒に行かない? 予定が合わなければ気にしないで」

受験生同士の場合

相手も受験生なら、遊びの誘いは相手の負担になりうる。「模試のあとの30分、カフェで休憩」や「図書館で一緒に勉強」など、勉強の延長で時間を取れる形が現実的である。相手の志望と日程を尊重し、断られたら素直に引く。

今週の課題(練習)

5第5講 脈の見方と、断られたとき

好意のサイン(複数が重なったら、の話)

1つのサインで決めつけない。単に愛想が良い人も多い。確信が持てないときは、見極めようとするより、小さく誘ってみるほうが早い。

脈なしのサイン

断られたとき(最重要)
  • 「わかった、ありがとう」の一言で終える。理由を聞き出さない、説得しない、再度誘わない
  • 翌日から、普通に挨拶をする。避けない、不機嫌にならない
  • 断られたのは「いまのこの関係では違った」ということで、人格の否定ではない
  • 落ち込むのは自然である。ただし、同じクラス・塾にいる以上、相手の勉強の邪魔をしない
今週の課題

6第6講 告白:伝えるだけでよい

今週の課題(練習)

7第7講 付き合ったあと:続けるために

今週の課題

自自分専用編:持ち札と地雷

ここまでは誰にでも当てはまる話である。ここからは、自分の材料で組み立てる。

持ち札(話題にできるもの)

材料使い方
楽器・吹奏楽の経験「何の楽器?」と聞かれやすく、入りが軽い。コンクールや賞の話は、聞かれたら一言だけ。自分から並べない
世界史・考古学面白がる人には強い。ただし説明は30秒で切り、「知ってる?」と試す形にしない。相手が知らなくても、教えてやる態度にならない
ゲーム・PC・ツール作り同じ趣味の相手とは盛り上がる。そうでない相手には、専門用語を減らし、「こういうものを作った」で止める
英語得意なことは自然に出る。ひけらかさない。英語で話しかけるのは相手が望んだときだけ

地雷(相手が引きやすい形)

口調のチェック(言い換え例)

つい言いがちな形こう変える
「それは違うでしょ」「そうなんだ。自分はこう思ってた」
「そんなことも知らないの?」「それは知らなかったか。簡単に言うとね」
「めんどくさい」「だるい」「ちょっと疲れてるけど、聞きたい」
相手の話の途中で自分の話を始める最後まで聞いてから、「自分もね」
からかい(見た目・成績・好きなもの)しない。親しくなってからも、相手が笑っていなければやめる
この表は一般論である。自分の実際の言い方で直す点は、会話のあとに「相手が嫌がったかもしれない一言」を1つ書くことで見つかる。AI秘書にも、気づいたら指摘してもらう設定にしてある。
今週の課題

!やってはいけないこと

  • 相手の「いや」「ごめん」を無視する、冗談にする
  • 待ち伏せ、帰り道の尾行、SNSやスマホの無断チェック
  • 酒を飲ませる、断りにくい状況に追い込む
  • 複数の相手に同時に好意を匂わせる、嘘で気を引く
  • 相手の友人や家族への悪口、他人との比較
  • 断られた腹いせに、周囲に悪く言う

どれも、相手を傷つけるだけでなく、犯罪(ストーカー規制、不同意の接触、未成年への性的行為など)に当たりうる。迷ったら「相手が断れる状況か」を基準に考える。

チェックとメモは、この端末のブラウザにだけ保存される。別の端末とは同期されない。